『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2016年、マイケル・キートン)。
これが労働収入とロイヤリティ収入の違いを最も明確に見せる作品です。レイ・クロックがミルクシェイク機のセールスマンとして全米を回っても稼げない。マクドナルド兄弟のフランチャイズを増やしても、ハンバーガーの売上マージンが薄すぎて資金が回らない。
転換点は、財務コンサルタントのハリー・ソンネボーンが帳簿を見て言う一言です。「あなたはハンバーガー業を営んでいるのではない。不動産業を営んでいるのだ」
そこからクロックはFranchise Realty Corporationを設立し、出店用地を自社で取得して加盟店に転貸します。
収益源が「ハンバーガーを売る労働」から「土地の賃料と売上ロイヤリティ」に切り替わった瞬間に、同じ事業が別の生き物になる。 労働の量は増えていないのに、収入の性質だけが変わる過程が、劇映画として2時間で入ってきます。
